第9回無料セミナーを開催しました!
第9回セミナー「大分でDXに挑戦する第一歩」は、オンラインで大勢の方にご参加いただき、盛況のうちに終了しました!
今回のセミナーでは、営業店を経てシステム部門へ配属、勘定系システムの統合から仮想基盤の導入、ペーパーレス会議やタブレットの導入など先進的な取り組みを数多く手掛ける、株式会社大分銀行 地域創造部上席推進役 那波浩幸氏をゲストにお招きしてお話し頂きました。
こちらでは、第9回セミナーの内容の一部をご紹介します。
【講演】「大分でDXに挑戦する第一歩」
株式会社大分銀行 地域創造部上席推進役 那波 浩幸 氏
DXの基礎
DXとは、「新しい価値を作ること」であり、3段階(デジタイゼーション・デジタライゼーション・デジタルトランスフォーメーション)から構成される、と解説を始める那波氏。
また、2025年の壁と言われている問題がある。すでにあるシステムが老朽化して、そのままにしていると、そのシステムが足を引っ張り、競争力の低下、ひいては日本全体で年間12兆円もの経済損失が生まれると言われている。
そのような状況下で、大分銀行は2022年の1月に、経済産業省からDX認定事業者として県内初の認定を受けた。
課題の解決と新たなチャレンジ
DXが必要な理由として、自動車業界を例に取っても、100年に1度の大改革が進行中と言われている。
また、世界的には、GAFAと呼ばれる企業が数年、数十年の中で、桁違いの成長をしている。桁違いの成長をしなければ生き残れなかったからである。
イノベーションとは、課題の解決である。それはしたいことを実現するということ。そのためには枠組みを飛び出す必要がある。日本人にはネガティブな印象があるかもしれない。
言われると当たり前のこと、例えばAmazonなら購入履歴から新たな購入提案がなされる。
何もないところから自ら生み出すことができるか?
DXの思想というのは、皆様の企業とは別の新規領域のところに進出して、新たな価値を創造することであり、今こそその必要があるのではないか?
取り組み姿勢
DXは大企業だけのものではない。むしろ一般企業の方が成果を出しやすく、取り組みやすいと考えている。
DXを成功させるためには、経営者が上から社員に命令するのではなく、リーダーシップを発揮して、みんなで考えて取り組むことが大切である。
最初の一歩をどうやって踏み出すか?
1.デジタイゼーション。まず「デジタル化」すること。スケジュール管理や、会議システムを導入することでビジネスチャンスを増やしたり、コスト削減を図ることができる。
2.次にデジタライゼーションとは、業務フローやプロセスを「デジタル化」することである。例えば承認のプロセスにデジタルを導入したり、手作業で入力していた作業にRPA(コンピューターの中にロボットが入っているようなイメージ)を導入し自動化することで、間違いが減ったり、効率化を図ることができる。
3.デジタルトランスフォーメーションとは、ビジネスモデル全体をデジタルなものに変革すること。1段階目と2段階目を一つずつ導入することで、効率化が図られていればそれがデジタルトランスフォーメーションにつながっていく。
大分銀行ではfreeeというシステムを導入し、さまざまな業務効率化を図ることで、余剰人員を人でしかできない作業に割り当てることにより、営業力を強化できた。
大分銀行の取り組み
大分銀行では、まず2014年にパンフレットをなくし、タブレットを導入したり、会議のペーパーレス化、押印文化の廃止、2025年の壁を見据えた取り組みなどを行なって、業務の質やスピードの向上、コスト削減などを実現している。
また、新たな試みとして、大分銀行の新日岡支店では、地域の企業からDXの相談を受け付け、経営改善や改革のお手伝いをしている。地域のお役に立ちたいとの想いから、DX認定後の取り組みを進めている。
また、プレミアム付き商品券のデジタル化については、コロナ禍において非接触、手続きの煩雑さを払拭し、市民の方々の文化ごと変えたいという想いを持って取り組み、2回の取り組みを通して、普及させることができた。
大分銀行では長期ビジョンである「地域の持続可能性を高める価値創造カンパニー」を体現する行員やその家族が「夢と希望」を持ち、大分を本拠地として「働くこと」、「生活ができること」の「価値」を実感できる銀行を目指し取り組んでいる、とミッションを語って締めくくりました。
那波氏の示唆に富んだポジティブなメッセージは、多くの方のDXへの第一歩を後押しされました。
さて、DXの事例を学びながら、自社のビジョンについて考えてみる、その想いを言葉にしてみる。そんなセミナーを今後も展開していきます。
ありたい姿を実現するためにDXを取り入れる、まずはその想いを言葉にしてみませんか? 皆様のご参加を心よりお待ちしております。
【申込はこちらから】 https://wakuwaku-dx-oita.com/seminar/