大分県全土を巻き込んだ、湧く沸くDXおおいたキックオフイベントを開催しました!
デジタルトランスフォーメーション(以下「DX」)に対する不安や疑問を払拭し、DXにより「ありたい姿」に一歩を踏み出すためのキックオフイベントを、大分県内の全6か所(別府市、佐伯市、竹田市、日田市、中津市、大分市)にて開催しました!前例のないこの会に、「え?DXって?」と思っていた方から、既にDXに取組まれている事業者の方まで、約200人の方々にご来場いただき、おかげさまで無事、盛況のうちに終了することができました。ご来場およびご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました! こちらでは、全6ヶ所の最後を締めくくった大分市会場のキックオフイベントの一部をご紹介します。
全6回の最後を締めくくる、大分市でのキックオフイベント
千秋楽となる大分市会場には、なんと100名以上の方にコンパルホールにご来場いただきました。テーマは他の5会場と同じく「手をのばそう!DX湧く沸くキックオフイベント」と題し、次の3部構成で進行しました。
第1部は「大分県で始めるDXの第1歩」をテーマに、大分県と運営事務局(株)ボーンレックスとのディスカッションを実施しました。大分県からは商工観光労働部参事監兼DX推進課長 藤井氏と、同じく商工観光労働部DX推進課主査 池田氏が登壇。そして、運営事務局(株)ボーンレックスからは、代表取締役の室岡と大分県生まれ大分県育ちの鹿倉が登壇しました。
第2部は室岡より「挑戦とは」をテーマにした講演、第3部の交流会は、DXへの熱い思いを持った方々との意見交換を実施しました。
【パネルディスカッション】
DXでもっと笑顔あふれる未来を創る~目指すのはより良いミライを創ること~
‐DXがなぜ必要か?‐
身近な日常生活のあらゆる面でデジタル化が進展し、事業者を取り巻く環境も大きな変革の時期を迎えています。顧客や社会のニーズ、市場環境が大きく変化する中で、企業が事業を継続し成長するためには、デジタル技術を活用してビジネスを変革すること(DX)が不可欠です。
藤井さん「13歳から59歳までのインターネット利用率は95~99%、全世代の平均は83%となっています。デジタル化が急速に進展する中、デジタルを活用することで、県政をより良い方向へ変革していきたいということから、昨年度に大分県ではDX推進本部会議という推進組織を立ち上げました。〝DXでもっと笑顔あふれる未来を創る″が大分県が目指すビジョンです。」
‐大分県DX推進戦略とは‐
藤井さん「大分県は県政のあらゆる分野でDXを推進していこうと、今年度は、暮らし・産業・行政など様々な分野で129のDX推進事業に取り組んでいます。」
池田さん「ビジョンを実現するために何が必要かをしっかり考えて、そのアイデアにデジタルを掛け合わせていく。ここ大分では企業の大小にかかわらずビジョンの達成のためにできることはたくさんあるのではないかと考えています。」
‐DXが進んでいない理由‐
DXが進んでいない理由の一つとして、「DXをやろうとしているからDXが進まない」という逆説的なテーマでもディスカッションが白熱しました。
室岡「DXという言葉自体は知っているけど、DXが進まない、浸透していかない、という事例がよくあると思います。これはなぜ浸透していかないのかというと、“DXをやろうとしているから”だと思うんです。DXはツールですからね。トランスフォーメーションという、結果的にどういう状態にあるのかという観点もDXという言葉(X)には含まれていますが、やりたいということがなく、ツールばかり考えてしまうので、何から始めたら良いかわからなくなっているケースが多いです。」
池田さん「DXをやろうとしたときに、デジタルが目的になってしまうケースがあります。DXはあくまでツール。ビジョンを達成するためにDXをやるのです。何のためにDXをするのか、しっかり考えていかないといけない。DXは“ありたい姿”を実現するための手段ということを認識しながら取り組むことが大事なのではないでしょうか?」
‐大分県が(株)ボーンレックスとともに本事業に取り組む理由とは‐
池田さん「ボーンレックスは挑戦者に徹底的に寄り添うという伴走者、不安をワクワクに変えることが得意であり、挑戦者の主体性を引き出すプロです。大分県とボーンレックスとで皆様の“ありたい姿”に近づけるように、全力でサポートさせていただきたい。一緒に挑戦への第一歩を踏み出していただけたらと思います。」
【講演】「挑戦」とは
‐DXがなぜ必要か‐
室岡はまず、DXの位置づけを明確にしました。DXと聞いて、DXを実現することにフォーカスを当ててしまいがちですが、大切なのは“ありたい姿”や、実現したい世界を創造し、その実現のツールのためにデジタルを用いることであると話しました。
【例】缶蹴りが大好き?
業務から離れてみると、DXとの上手な付き合い方は室岡の過去にも潜んでいました。室岡は缶蹴りが好き。なぜなら、大好きな親友が缶蹴りが好きだったからと述べています。そこに隠されているものは、特に缶蹴りが好きではなかった室岡が、親友ともっと仲良くなりたいという想いから親友の好きな缶蹴りを取り入れ、缶蹴りをすることでその親友との仲を深めました。缶蹴りが上記で言うDXのツールとして取り入れられていることがわかります。
ありたい姿を創造して、そのツールとしてデジタル化があればDXは実現性の高いものになることでしょう。
-ビジョンの大切さ-
【例】音楽が好きという想いを持った女性のお話し
音楽の業界で事業を立ち上げたある女性は、ただただ音楽が好きだったことからビジネスが始まりました。そのような形のビジョンではあったけれど、阻害要因をあぶりだして、その挑戦を全うできるか問うときに、ビジョンは大切なモチベーションとなりました。その結果、事業を立ち上げ、子会社設立までに成功を収めました。
また、会場からはこのような声もありました。「なぜ東京の会社が大分県で支援をしているのですか」
室岡「大分県出身のメンバーがいて、その子が大分で支援をしたいと立ち上がってくれました。大切なメンバーがやりたいこと、大切なメンバーが自分の人生の中で選択をしてきたことを応援したい、一緒に頑張りたいと思えたのです。」
まさに、会社創業の際の想いからぶれることなく、「自分の人生を生きる」を決断した人たちの良き理解者であると感じます。
‐ワクワクするミライ‐
本事業は、大分県内の事業者がDX推進のパートナー事業者と共に、これまでのビジネスを変革していく事業です。皆様もぜひありたい姿を創造し、本事業と共に、ワクワクするミライに手を伸ばしてみませんか?